じきるう曜日

CRAZY STUDYとかWorkship MAGAZINEの編集長。はてなブログでは特に推敲せずフリーダムに文章を書き散らす。舌死人。

公園でセミを採って食べた日 #閲覧注意【舌死人グルメレポ15】


【食虫BAR】セミの幼虫を捕まえて食べてみた

ボクはこのYouTubeをみて、セミを食べてみたくなった。

 

昆虫食YouTuberであるさんしちさんは、セミをきっかけに昆虫食の世界に足を踏み入れたという。

思わずニッチな道に足を踏み入れるくらい美味いのか、セミとやらは。気になるじゃないか。

よし、食べよう。せっかくだし、セミ捕りからやってみよう。

 

さんしちさんによると、セミ捕りには「ビニール袋」「ライト」「虫除けスプレー」があれば良いとのこと。

虫取り網とか、そういうのはいらないのか。

 

セミのいそうな木をライトで照らして、手掴みで取るらしい。

セミを食べるとか言っておきながら、正直ボクは虫が苦手なのでかなりびびっている。

セミを、手で、掴むのか……うぅ……。

 

セミの穴

▲地面にはセミの幼虫が出てきた穴がある

セミは羽化したてのものが「ソフトシェル」と呼ばれ、一番クセがなく美味しいらしい。

逆に言うと、ソフトシェル以外はクセがあるということである。ぜったい、羽化したてのものを採ろう。

 

なお、セミの幼虫が羽化するのは午後6時半〜8時くらいらしい。夜なのでライトは必須だ。

 

まずはさんしちさんが成虫セミをゲット。手掴みで、直でいってる。つよい。つよつよ女。

ボクはさんしちさんがセミを捕まえている隣で「ヒィィィッ……!」と情けない声を上げていた。とてもこれからセミを食おうってやつの声じゃない。

 

その後、そこら中でミンミン鳴いているのは聞こえるのだが、見つかるのは抜け殻だらけ。

ボクの心を察してだろうか。セミをまだ好きになれないボク自身が、セミを遠ざけてしまっているのだろうか。

 

そんな思いも束の間、その後はじゃんじゃんソフトシェルのセミをゲットする。

羽化したてのセミは木の幹とかにいるものだと思っていたが、枝や葉っぱの裏とかにいっぱいいた。セミを採集する予定の人は参考にしてほしい。

 

羽化したてのところを採るのは、最初のうちはなかなか良心が痛んだ。

が、20分くらいしたら慣れた。慣れは凡人を狩人に変える。

 

 

やたらセミの抜け殻が群生しているところがあって、中々な絵面であった。

『THE 大量地獄』というシンプル2000シリーズのゲームを思い出した。(※検索しないことを推奨する)

 

さて、セミ取りが終わり。

セミを持ち帰り、いちど冷凍庫に入れて仮死状態にする。さんしちさんによると、セミを生きたまま調理すると大暴れするらしく、いったん冷凍庫に入れて仮死状態にした方がいいんだとか。

 

そしてセミを並べた図、だいぶ禍々しいな。

採れたてのソフトシェルセミはエメラルドグリーン色なのだが、脱皮からしばらく経つと黒い体液を出すようだ。腐っているわけではないのでご安心を。

  

いよいよセミの調理。ここは昆虫食のプロ、さんしちさんにお任せする。

セミは油に入れると羽が広がり、なんとなく天ぷらっぽい感じになる。ちょっとだけ、食べ物感がでてきた。

 

ソフトシェルの揚げセミ。塩をかけて、いざ実食。

 

……あれ、ぜんぜん虫っぽくない。もっと体液とかグチュってのを想像してたのだが、想像以上にカラッとした食感。カラッと揚がった川エビのような風味。

土臭さも全くなく、かなり食べやすい。素直に美味しい。目隠しして食べたら、まさか虫とは思うまい。(単にボクの舌が死んでるからそう感じるだけの可能性もあるが)

さんしちさんが昆虫食の世界に足を踏み入れたのも、なんか分かる気がする。

 

ちなみに幼虫のほうも食べたが、こちらはしっかり土臭かった。殻もちょっと口に残るので、食べやすさで言ったらソフトシェルに軍配が上がる。

 

セミが仮死状態から復活するなどのハプニングに見舞われつつも、続いてバター醤油炒めなどの他の調理法に挑戦していく。

なお、個人的にはバター醤油炒めはちょっとNGであった。バター醤油がセミに浸透しているため、なんとなく「体液感」が増してしまった。

美味しいのだけれど、昆虫食初心者には少々キツイ……。

 

その後はカップ麺にセミをつっこんだり、セミの卵とじ(?)を作ったりなど、異物混入感がすごい料理が続々と出来上がっていった。

普通に食べられるのだが、メンタルには来るものがあった。昆虫食の道は険しい。

 

夏の女の子

▲虫画像で精神的ダメージを負った方はかわいい女の子の画像で癒されましょう

……というわけで、初めてのセミ食体験は幕を閉じた。

皆さんもこの記事を参考に、よかったらセミを捕まえて食べてみてほしい。

初心者におすすめなのは「ソフトシェルの揚げセミ」だ。虫感ほぼゼロで、美味しく食べられるぞ。