公園でセミを採って食べた日 #閲覧注意【舌死人グルメレポ15】
昆虫食YouTuberであるさんしちさんは、セミをきっかけに昆虫食の世界に足を踏み入れたという。
思わずニッチな道に足を踏み入れるくらい美味いのか、セミとやらは。気になるじゃないか。
よし、食べよう。せっかくだし、セミ捕りからやってみよう。
さんしちさん(@3710official)とセミ捕りに行ってきます。
— じきるう編集長 - GIG inc. (@kazzikill) 2019年8月18日
昆虫採集なんて小学生ぶりや……。#食虫BAR pic.twitter.com/3C1mikEhYQ
さんしちさんによると、セミ捕りには「ビニール袋」「ライト」「虫除けスプレー」があれば良いとのこと。
虫取り網とか、そういうのはいらないのか。
セミのいそうな木をライトで照らして、手掴みで取るらしい。
セミを食べるとか言っておきながら、正直ボクは虫が苦手なのでかなりびびっている。
セミを、手で、掴むのか……うぅ……。
セミは羽化したてのものが「ソフトシェル」と呼ばれ、一番クセがなく美味しいらしい。
逆に言うと、ソフトシェル以外はクセがあるということである。ぜったい、羽化したてのものを採ろう。
なお、セミの幼虫が羽化するのは午後6時半〜8時くらいらしい。夜なのでライトは必須だ。
ぜんぜんいない……抜け殻ばかり見つかる……。#食虫BAR pic.twitter.com/jQuEENSdt6
— じきるう編集長 - GIG inc. (@kazzikill) 2019年8月18日
まずはさんしちさんが成虫セミをゲット。手掴みで、直でいってる。つよい。つよつよ女。
ボクはさんしちさんがセミを捕まえている隣で「ヒィィィッ……!」と情けない声を上げていた。とてもこれからセミを食おうってやつの声じゃない。
その後、そこら中でミンミン鳴いているのは聞こえるのだが、見つかるのは抜け殻だらけ。
ボクの心を察してだろうか。セミをまだ好きになれないボク自身が、セミを遠ざけてしまっているのだろうか。
続々とゲット。
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羽化したてのセミって、エメラルドグリーンなんやね……!#食中BAR pic.twitter.com/ea7grzeXb5
そんな思いも束の間、その後はじゃんじゃんソフトシェルのセミをゲットする。
羽化したてのセミは木の幹とかにいるものだと思っていたが、枝や葉っぱの裏とかにいっぱいいた。セミを採集する予定の人は参考にしてほしい。
羽化したてのところを採るのは、最初のうちはなかなか良心が痛んだ。
が、20分くらいしたら慣れた。慣れは凡人を狩人に変える。
なんだこの群生ゾーン……!
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(身入りは一匹しかいなかった)#食虫BAR pic.twitter.com/nPE2jdhucB
やたらセミの抜け殻が群生しているところがあって、中々な絵面であった。
『THE 大量地獄』というシンプル2000シリーズのゲームを思い出した。(※検索しないことを推奨する)
冷凍して仮死状態にしました。
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おおおぉぉぉ……。#食虫BAR pic.twitter.com/ctCDgG9cka
さて、セミ取りが終わり。
セミを持ち帰り、いちど冷凍庫に入れて仮死状態にする。さんしちさんによると、セミを生きたまま調理すると大暴れするらしく、いったん冷凍庫に入れて仮死状態にした方がいいんだとか。
そしてセミを並べた図、だいぶ禍々しいな。
採れたてのソフトシェルセミはエメラルドグリーン色なのだが、脱皮からしばらく経つと黒い体液を出すようだ。腐っているわけではないのでご安心を。
おおおぉぉぉ……。#食虫BAR pic.twitter.com/bPumF0HlOT
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いよいよセミの調理。ここは昆虫食のプロ、さんしちさんにお任せする。
セミは油に入れると羽が広がり、なんとなく天ぷらっぽい感じになる。ちょっとだけ、食べ物感がでてきた。
食べました。🦐#食虫BAR pic.twitter.com/aQZINQ4W4u
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ソフトシェルの揚げセミ。塩をかけて、いざ実食。
……あれ、ぜんぜん虫っぽくない。もっと体液とかグチュってのを想像してたのだが、想像以上にカラッとした食感。カラッと揚がった川エビのような風味。
土臭さも全くなく、かなり食べやすい。素直に美味しい。目隠しして食べたら、まさか虫とは思うまい。(単にボクの舌が死んでるからそう感じるだけの可能性もあるが)
さんしちさんが昆虫食の世界に足を踏み入れたのも、なんか分かる気がする。
ちなみに幼虫のほうも食べたが、こちらはしっかり土臭かった。殻もちょっと口に残るので、食べやすさで言ったらソフトシェルに軍配が上がる。
セミのバター醤油炒め。#食虫BAR pic.twitter.com/cMQF1EMLfi
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セミが仮死状態から復活するなどのハプニングに見舞われつつも、続いてバター醤油炒めなどの他の調理法に挑戦していく。
なお、個人的にはバター醤油炒めはちょっとNGであった。バター醤油がセミに浸透しているため、なんとなく「体液感」が増してしまった。
美味しいのだけれど、昆虫食初心者には少々キツイ……。
「卵とじ」って言われて出されたんだけど、ぜんぜん閉じられてない……。#食虫BAR pic.twitter.com/p8Wj0lwKbA
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その後はカップ麺にセミをつっこんだり、セミの卵とじ(?)を作ったりなど、異物混入感がすごい料理が続々と出来上がっていった。
普通に食べられるのだが、メンタルには来るものがあった。昆虫食の道は険しい。
……というわけで、初めてのセミ食体験は幕を閉じた。
皆さんもこの記事を参考に、よかったらセミを捕まえて食べてみてほしい。
初心者におすすめなのは「ソフトシェルの揚げセミ」だ。虫感ほぼゼロで、美味しく食べられるぞ。
セミツイートしたらフォロワー4人も減ったのでもうやめます。
— じきるう編集長 - GIG inc. (@kazzikill) 2019年8月18日
みなさま大変失礼致しました……。