モッモ太郎 -堕天録- ⑤
(過去の堕天録はこちら)
不逝(イヌ)は死んだ。突如卒倒し、其の場に倒れ込んだ。
息をしていない。
一体、何が起こったのだ。
見ると、號魔卿-モッモ太郎-は不逝を指差しナニかを唱えている。
「焫鉉儚國處鼈蠎嚴祿-聖戦の劔-。
浄妙の悪魔よ。全てを滅却せよ。
死と共に絶を。生と共に終を。
茫々と碌々と、限の逆を捧げよ。去流(サル)。」
去流(サル)。
第一終末と共に消えた、人類の創起源。
流水の護神。
何故此処に、再び創生したのだ……。
去流は唯一、不逝を啖う。
そして民に知恵を与う。
しかしその知恵は虚空。
モッモ太郎の脳は既に狂い破壊し尽くされている。
號魔卿の精神は、既に去流のもの。
おばあさんは構える。
去流がどの様な行動を取るか。検討もつかぬ。
「そんなに警戒なさるな。朕は主の味方じゃ。」
刹那、おばあさんの首から脳天に、去流の厳牙(ロード・オブ・ファング)が突き刺さる。
(刹那の時を永劫に紡ぐ)
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