モッモ太郎 -堕天録- ①
昔々、ある深淵の大地に。
荘厳なる聖剣を持ちしおじいさんと、
永遠の魂を持つおばあさんが気配を消して潜んでいた。
おじいさんは死獄山へ邪悪なる焉獣”ドラゲナイ・ゲルヴォルグ”を狩りに。
おばあさんは黄泉川へ神聖なる堕天舵”ラグナロク・ヴァイス”を選択しに。
おばあさんが選択の時を終えると、ーーー刹那、それは現れた。
妖艶なる臀部のような、大いなる伝説果実”モッモ”がッ!
「ダンヴルドゥア、ダンヴルドゥア」とッ!!
流水に圧され、迫ってきたのだッッ!!!
〜〜〜
おばあさんは禁術"ムーヴド・インザ・ヘルシェイク"を唱えた。
モッモは消えた。
否、瞬間移動したのだッ。
おじいさんの頭上1000mの地点に。
三つ刻の後、おじいさんの脳天にモッモが突き刺さーーー
「貴様がそう来ることは既に見切っておるッ!!」
ーーーそう、おじいさんは時を繰り返していたのだ。
三千年も前から、おじいさんはこの瞬間に囚われている。
もう何度ループしたことか。
おじいさんは永劫の時を過ごしてきた。
しかし、おじいさんはモッモを避けれない。
また繰り返す。
また繰り返す。
無限回廊は続く。
終わることは無いのだ。
(永久に続く)
▲元凶
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