じきるう曜日

CRAZY STUDYとかWorkship MAGAZINEの編集長。はてなブログでは特に推敲せずフリーダムに文章を書き散らす。舌死人。

【舌死人グルメレポ12】とあるラーメン屋を「クソまずい」と言ったら大バッシングを受けた話

 

やってしまった。

ボクはまたいらんこと言ってしまった。

 

〜〜〜

 

先日、とあるラーメン屋に行った。

昭和の雰囲気を漂わせる、昔ながらのお店。

ただし店内には平成のJ-POPが流れている。元号が安定しない。

 

店員さんはおそらく、中国出身の方。

ボクが女性店員に注文を頼むと、厨房にいる店主に向かって、ボクにはわからない言語で話し始めた。

中華料理屋ではよく見る光景だ。

 

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▲※店舗特定を避けるため画像加工のうえ掲載

しばらくすると、ラーメンが出てきた。

昔ながらの中華そば、といった風貌だ。

可もなく不可もない。

 

麺をすする。

普通。

さらに言うなら、郊外にあるホームセンター『カインズホーム』の中にある「カインズキッチン」に出てくる280円のラーメンとほぼ同じ味がする。(これ伝わる人いるのだろうか)

要するに、ベーシックな味。

 

麺・スープ・具材、すべてにおいて特筆すべきところはない。

昔ながらの中華そば。

今年40周年を迎えるうまい棒のような、あるいは昭和の曲ベストテンみたいなありきたりなテレビ番組のような味。良くも悪くも普通だ。

 

そしてやや残念なことに、レンゲがなんだかヌルヌルしてる。

油だろうか。ちゃんと洗ってるんだろうか。

レンゲを持つたびにボクの手がヌメることになるので、なんどもティッシュで拭かねばならなかった。

 

そんなわけで、ボクはこのお店にあまり良い印象を持っていない。

 

〜〜〜

 

後日。

会社の同僚たちと、仕事帰りに飲みに行った時のこと。

 

ボク「そういえばこの間、◯◯のところにあるラーメン屋に行ったんすよ!

これがクソまずくて!

 

同僚「「「は?」」」

 

しまった、口が滑った。

酔うといらんこと口走ってしまう。おさけこわい。

訂正する。クソではない。あくまで普通だ。少しだけ詳細に言うなら、ボクはそこまで美味しいとは思わなかった。

 

しかしバツの悪いことに、同僚たちはそのラーメン屋を「美味しい」と口々に仰る。

昔ながらのラーメン屋で懐かしく優しい味、だという。

ボクと意見はほぼ一緒なのに、印象がまるで違う。

 

これはボクの舌が死んでるからなのだろうか。

もう一度行って確かめるべきだろうか。

 

ヌルヌルのレンゲが、またボクを待っているのだろうか。

 

▲過去の舌死人グルメレポはこちら

ハンドルネーム「じきる」の処遇をどうするか問題

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「じきる」

これはボクが中学2年生のころから使っているハンドルネームだ。

 

正確には「ジキルハイド→†ZIKILL†→八ツ橋ジキル→ジキル→ZIKILL→ZKL→Beats by ZKL→ZKLHYD→じきる」という変遷があったが、すべて「じきる系列」である。

だいたい中二病っぽい文字列であることに関しては、放っておいて欲しい。これは不治の病なのだから。

 

ちなみに「じきる」の由来については以下記事を参照して欲しい。

 

まあ、それは置いといて。

最近悩んでいるのは、この「じきる」という名前をいつまで続けるか、ということだ。

 

 

「じきる」いつまで続けるか問題

 

現在までに、「じきる」という名をかれこれ7年も使っている。

じきる系列すべて合わせれば、12年。あと2年もすれば人生の半分以上が「じきる」となってしまう。

 

いまはまだ良いが、30代、40代の年齢になった時に「じきる」を名乗れるかが心配なのだ。

今でさえ、「じきる」と名乗ることにちょっとした恥ずかしさと申し訳なさを感じているのに(相手がお堅い系の場合はなおさら)。

自分は胸を張って、「我が名はじきるである」と言えるだろうか。

 

それともう一つ。

「じきる」って名前の人、めっちゃいる。

エゴサのし辛さが半端じゃない。

どっちかというと、改名したい理由のメインはこれだ。

 

……もう、本名の方がいいんじゃないだろうか。

 

 

「本名」ちゃんと言えない問題

 

しかし、本名は本名で問題があるのだ。

 

ボクのことをご存知の方はだいたいわかっているだろうが、ボクは滑舌がクソ悪い。

とくに「濁音」が苦手だ。

 

にも関わらず、ボクの本名は「内田一良(ウチダカヅヨシ)」であり、濁音が2文字もある。

ゆえにボクは、ボクの名前を名乗るのが死ぬほど苦手だ。

 

中学校最初の自己紹介の時に、「ウチダ」を「ウチラッ……!」と噛んだのは良い思い出だ。いや、良くない思い出だわ。

この時ばかりは濁音の多い我が名を心底恨んだ。(誤解のないように言っておくが、別に自分の名前が嫌いなわけではない)

 

……あ、ちなみに「じきる」にも濁音が含まれるが、これはこれでちゃんと言えていない。

たまに「しきる」とか言っちゃってるし。(たぶん誰にもバレてないけど)

 

 

改名案を考えよう

 

「じきる」も「本名」も、それなりに問題がある。

というわけで、新しくそれっぽい名前を考えようかなと思っている次第だ。

元号ももうすぐ変わるし、タイミング的にはちょうど良いだろう。

 

今回、いくつか考えてみたので聞いて欲しい。

 

 

1. ウチラカルヨシ

 

本名の「ウチダカヅヨシ」を、あらかじめ”噛んだ”バージョンにしたものである。

最初っから噛むことを前提にした名前なら、噛みようがない。我ながら天才的な発想である。

ちなみに本名を名乗るとき、普段からボクはこのように言っているのでぜひ注意して聞いてみて欲しい。

 

ただオール片仮名だと、どこで区切って良いかわからないという問題がある。「ウチラカ=ルヨシ(1832-1904)」と外国の偉人みたいに間違われてしまうかもしれない。

要検討だ。

 

 

2. クラウン

 

「クラウン」はボクが初めて名乗ったハンドルネーム。

中学1年生の頃にやっていた『破天一剣』というオンラインゲームで使っていた名前だ。ちなみに「クラウン」由来は全く覚えていない。

 

滑舌の悪いボクでも読みやすいという長所がある。

一方でめちゃめちゃにエゴサし辛そうだなという欠点も。

あと「じきる」同様、30代以降になったときちょっと恥ずかしいかもしれない。それなら「じきる」でいいわな。

 

 

3. 田中健

 

とつぜん「誰?」という感じではあるが、これはボクが本名を出したくない時に適当に名乗る名前だ。

うさんくさいアンケートや、レストランの順番待ち記帳の際にはだいたい「田中健一」と書いている。

 

ちなみに「田中健一」歴は「じきる」よりも古く、確か小学校4年生くらいからだ。

初出は小学校の時にWordに書いてた黒歴史小説『外田二良の冒険』に出てくる主人公の相棒キャラが田中健一。ボクの記憶が正しければ、この小説は1ページ目で飽きて終わっている。

 

 

4. ウチダカヅヨシ

 

もうさ、あんまり捻らずに本名でも良い気がしてきた。

ちなみにここまで一切触れずにきたが、「ウチダカヨシ」の「ヅ」は本当に「ツに点」なのである。

母親か「和代(カズヨ)」のため、ややこしいからという理由で「ヅ」にされた。適当かよ。

 

まあ、検索したところ、過去に「ウチダカヅヨシ」という振り仮名の人は一人しかいないみたいだし(一人いるんかい)、エゴサはし易そうだ。

 

間違いなく噛むけど。

 

 

5. じきる 2.0

 

ごめんなさいこれはフザけました。

 

 

さあ、どうしようか

 

そんなわけで、現在のライターネーム「じきる」の処遇はどうなることやら。

よかったらみんなからも意見をもらえると嬉しい。

 

誰からも意見もらえなかったら「じきる 2.0」というクソみたいな名前にしますご了承ください。

 

 

▲最近Google Adsenseの審査が通っちゃったメディアはこちら

【舌死人グルメレポ11】超人気店の隣の店・麺屋純風(門前仲町)はちゃんと美味しい

 

4ヶ月ぶり〜!

舌が死んでる人グルメレポの時間だよ!!首を洗って正座で読みな!!!

 

今回伺ったのは、門前仲町にある超人気店・こうかいぼう〜〜〜!!

 

の、隣!!!

麺屋純風〜〜〜!!!

 

実は、今日はこうかいぼうに行く予定だったのだが……スープ切れということで生憎の断念。

ちなみにこうかいぼうは、平日18〜19時、休日なら14時くらいにはスープ切れで店を閉めてしまうのだとか。マジもんの超人気店じゃねぇか。

 

しらべぇ

▲出典:しらべぇ

右がこうかいぼう、左が麺屋純風。この距離感よ。

こうかいぼうのスープが早くから切れてしまうこともあり、そのおこぼれ客が麺屋順風に流れているとの噂も……。(参考:しらべぇ

 

ボクたちも例に漏れず、麺屋純風へ。

 

▲豚とろ醤油ラーメン(たまたま持ってた一眼レフで撮影)

こちらが今回頼んだ、豚とろ醤油らーめん(1200円)。

「1200円?!なんだその値段は?!?!?貴族か!!!てめぇ貴族かこのやろう!!!!」とお思いのアナタ。これには深いワケがある。

 

じつは今回は、ボクの働く会社の社員で構成される「ラーメン部」の活動として来ている。

ラーメン部の活動費は会社から出ており、また食べたラーメンは社員へ報告する義務がある。

そう、それはつまり「ハズレは許されない」ということなのだ。

 

ラーメン部の活動目的は「美味しいラーメンをリサーチし、社員に広めること」である。

ラーメン部がちゃんと美味しいラーメン情報を社員の皆さまにお伝えできないということは、それは社員のラーメン情報を飢えさせ、ラーメン屋に行けずラーメン失調死することにつながる。

社員の命を、ボクたちラーメン部は背負っているのだ。

失敗するわけにはいかない。

 

しかし、こうかいぼうチャレンジは失敗に終わってしまった。

それゆえに、なおさら麺屋純風での失敗は許されない。一度のミスは許されても、二度目はこっぴどく叱られる。それが社会ってもんだ。

 

というわけで、間違いなく美味しいことが推測される1200円のラーメンを頼んだのだ。

決して、会社の金だからという理由で高いラーメンを頼んだわけではない。

これはみんなのためだ。

ワンフォーオール、オールフォーワンだ。(?)

 

▲食べたらなくなった

▲食べたらなくなった

ちなみにめちゃめちゃ美味しかった(※舌が死んでるので詳しいことは不明)。

 

こうかいぼうの隣ということもあり、正直あまり期待していなかったのだが……良い意味で裏切られた。

魚介ベースのスープにもちもち太麺、そしてなんといってもトロットロの豚トロ。豚がうますぎる。さすが1200円。

 

こうかいぼうの影に隠れがちだが、その隣にもちゃんと美味しいラーメン屋はあった。

スーパーヒーローの側には、支えてくれる仲間がいるんだ。うん、それとはまた別の話か。

 

▲一緒に行ったラーメン部メンバー

▲一緒に行ったラーメン部メンバー

活動記録として最後にメンバーで写真を撮ったが、一眼レフで自撮りするのに慣れてなさすぎてめっちゃめちゃにブレた。

 

▲過去の舌死人グルメレポはこちら

新年の抱負を漢字一文字で表すと「付」

 

今更だが、あけましておめでとう。今年もよろしく。

もう深夜2時だし眠いから一気に書くよ。

 

弊社では毎年、新年初出社の日に「今年の抱負を漢字一文字で表す書初め大会が行われる。

毎年といっても去年から始まったので、2回目だ。そしてボクは昨年4月に入社したため、これが初めての書初めだ。

 

付

書く漢字は最初から決まっていた。

」だ。

これには2つの意味がある。

 

ひとつめは、スキルを「付」けるということ。

現在は編集者として(そしてありがたいことに編集長として)仕事をしているわけだが、それだけならその辺にいるただの編集者で終わってしまう。

たった一度の人生、道端の石ころ程度の編集者で終わりたくない。他の有名メディアの編集者に負けない、圧倒的な「付」加価値を、身につけたい。

いまは仕事でデジタル×フリーランス系、趣味でオモシロ×研究系のメディアをやっているので、とりあえずそのあたりのスキルをつけていきたい。まずはWeb制作系のプログラミングかな(HTML/CSSPHP,JSあたり)。本当は年末年始にやる予定だったけど、いろいろあってIllustratorばっかやってた。まあ、これもスキルだ。ええやろ。

 

ふたつめは、覚えたスキルを他の人に「付」与すること。

せっかく身につけたスキル、どうせならみんなに少しでいいから配りたい。

「テメェのなんていらねぇよ!ケッ!」なんて言われたらそれまでだが、なんだかんだボクは謎に貴重な経験をいろいろしている気がするので、周りの人にそれをシェアしたい。

自分の中だけに収めとくの、もったいないから。

象使いの免許を取りたい人はぜひボクにご相談を。

 

……というわけで、今年の抱負を漢字一文字で表すと「付」だ。

ちなみに、ここまで書いたことはすべて後付けである。抱負を語る前に、まず「付」という漢字があった。

なぜ今年の抱負に「付」を選んだか。そんなのただ一つに決まっている。

 

「他の人と被りたくないから」

 

みんなどうせ、「信」とか「成」とか「伸」とか「友」とか、かっこいい言葉書くんだろうなって思ってたから。

ボクの思考は中学生の頃から一切変わってないので、王道をいくのは嫌だったんだ。

ぜったい誰も選ばない、主役のスポットを当てられない漢字にしてやろうと思った。

 

そこで、「付」だ。

どうだ、この地味さ加減は。

クラスのカーストの上位でも下位でもなく(どっちかというと下位寄りだが)、中途半端な立ち位置。いてもいなくても良い存在。そう、高校の時のボクだ。死にてぇ。ちなみに中学の時は圧倒的下位だった。もっと死にてぇ。

 

だからこそ、「付」を選んだ。

これは、中途半端なボクらの逆襲なのだ。

目立たないやつに栄光を。道端の石ころに祝福を。

 

いまに見てろ。

観光地にも日常はある。仕事で愛想笑いするし、体臭が原因で嫁に避けられてる

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ボクは今日、これから箱根に行く。

観光地と駅伝で名高い、あの箱根だ。

 

もちろん、ボクが箱根に来た理由は観光だ。

友人がやってるゲストハウスの様子を見に行くという目的もあるが、基本的には観光。

適当に箱根湯本の街をプラプラし、ロープウェイに乗って黒卵を食べて、箱根小涌園ユネッサンでゆっくり温泉に浸かって日々の疲れを癒す予定だ。

いまから楽しみで仕方ない。

 

しかし、観光地ってそもそも何だろうか。

Wikipediaいわく、「保養、遊覧を目的とした旅行または旅行者に対して、歴史・文化・自然景観などの遊覧資産が適宜整備されており、交通機関や宿泊施設などで観光客の受け入れを行える地域」だそうだ。

小難しいこと言っててホントWikipediaは洒落臭いのだが、ざっくり言うと「遊び・交通・宿が揃ってる地域」だろうか。

 

だが、そこに住む人にとって、それは"観光地"なのだろうか。

交通は日常のインフラとしてただただ大事だし、遊ぶところや宿屋は、そこに住む人にとっては日々の生活費を稼ぐ大切な職所かもしれない。

 

観光地の人だって、ボクたちと同じ日常を送っている。

子供は毎日学校に行くし、先生に理不尽なことで怒られてる。

大人は仕事に行って愛想笑いするし、嫁には体臭が臭い旨で避けられてる。

楽しいこともあればやるせないこともあるし、日々粛々と、そして強かに生きている。

 

そんな彼らの"日常"に、ボクは"非日常"として足を踏み入れる。

毎日の生活をする人と、毎日生活を忘れる人。

そこには明確かつ対比的な区分がある。

それに意を唱える人はいないし、それによって経済は回っている。

 

しかしボクは根が遠慮しいなので、ふと観光地で現地の人の日常を見ると、なんだか申し訳なくなってしまう。

ボクが牛串焼き(800円)を頬張りながら観光地をプラプラと遊覧しているところでふと目に入る、スーパーの袋を持ったお母さんと、そのお母さんに駄々をこねてギャン泣きする子供。

ふだんならむしろ何とも思わないのだが、観光地だからこそ意識する、格差的で暴力的な日常。

 

思わず牛串焼き(800円)を、ふたりに分けてあげたい気持ちになる。

 

〜〜〜

 

まだ箱根に着く前からこんなこと考えてたせいで、若干ナイーブな気持ちになってきてしまった。

楽しいこと考えよう。

温泉に入ってたら間違って男湯に入ってきちゃった女の子(かわいい)と邂逅する妄想でもしよう。

 

 

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